薬局開業・独立への道54【加算が複雑化しても薬局の経営はシンプル】

こんにちは。

2025年、皆様如何お過ごしでしょうか?

最近の調剤報酬については加算の算定要項が複雑化し、薬局経営が難しくなっているというご相談を頂くことが増えました。
2024年は調剤薬局の倒産件数が過去最多でしたものね。

皆さん、極力加算を算定し、最大限の利益を取ろうとするから難しいのです。

複雑な加算の算定要件を満たすとすると、現場の薬剤師は作業も大変なので嫌がりますし、モチベーションの低下にも繋がります。

ただ、私に言わせれば薬局の経営って本当はシンプルなんです。

『処方箋という紙を集めた薬局が勝つ』

加算をフルコンボで算定している薬局でも、結局処方箋の枚数が減り続ければ潰れてしまいます。
9割の薬局は以下の3拍子が揃っています。

⚫︎仏頂面で薬情を読み上げるだけの薬剤師

⚫︎出すのは遅い、お待たせしたことを謝らない(医療なのでダブルチェックしてるから仕方ないという顔をしている)

⚫︎突っ込んだ質問をすると「先生からは何と聞いていますか?」とオウム返し。返答があると、ではそのようにしてくださいと誰でもいえる事しか言わない



こういう薬局が9割だから、薬局経営は楽勝なんです。

私や弟子に言わせれば、他の薬局から家族ごと移って頂く(通称:家族引っぺがし)は造作もないことです。

三拍子揃っている薬局薬剤師の優先順位は

「自分が法的に責任を取らない事」

が1番です。ダブルチェック、トリプルチェックでお待たせすることも、薬情の棒読みや、毎回同じ質問を患者様にして、嫌な顔をされることを何とも思っていないのです。

患者様に愛される薬局薬剤師の優先順位は

「患者様の満足」

が一番で、自分たちの言動や行動で法的に責任を取らない事は優先順位の一番最後です。

また失敗して、患者様にお叱りを受けることを恐れていません。
恐れているのは患者様に嫌な顔されることです。

ここには天と地ほどの差があります。

如何でしょうか?

シンプルに言語化されるとストンと胸に落ちる方もいらっしゃったのでは無いでしょうか?
医療財源が無いのですから、点数の高い加算の算定要項はどんどん複雑化していきます。
でも薬局経営はいつの時代もシンプルです。
処方箋という「紙」を取り上げて、近所の遅くて不親切な薬局を潰してしまえばよいのです。

皆様の経営がより良いものになるよう、微力ながらお祈りしています。