赤いザクと緑のザク『調剤薬局業界と薬剤師の価値』
こんにちは
ちょっとふざけた表題ですが、至って真面目なお話です笑
今回は調剤薬局業界と薬剤師の価値について、客観的に見ていきたいと思います。
薬局と歯科医院の数はコンビニ以上
全国に存在する薬局の件数は5万7千件。
コンビニですら国内は飽和状態で、アジアへの進出が急務となっております。
同様に調剤薬局も飽和状態で増税前後から都内23区でも、調剤薬局がバタバタと閉店し始めました。
歯科医院も10年以上前から飽和状態で、歯科医の5人に1人が年収250万円以下のワーキングプアです。
製薬会社・医薬品卸も各社早期退職を募っており、なかなか厳しい現状が見えてきます。
薬剤師の価値を赤いザクと緑のザクで例えてみます!
15年ほど前までは、薬剤師の年収は首都圏でも1000万以上が散見され、新卒の年収400万前後が当たり前でした。現在年収1000万以上を求めるなら北海道の僻地や離島等で、やっと散見される程度です。
僻地などは別として新卒の年収もこの15年で約100万円下がり、大手では1年目では300万円ちょっとほどです。
中小はかろうじて400万円弱出す会社も残っています。
異業種からみた薬科大・歯科大における費用対効果は悪化の一途です。
私大で一番安い薬科大でも6年間で1000万円以上掛かりいます。学費以外にも生活費などもありますし2年間分、社会に出ていないわけですからその分の賃金もありません。
薬剤師の生涯年収は初任給が高いだけ(最近はその初任給ですら安い)で、退職金積み立てをしている会社は10%未満、年収600万円で頭打ち(今後はもっと下がるでしょう)なのを考えると、2億円弱。
よって異業種と対して変わらないのです。
最近は加算算定などでノルマを課す薬局も多く定時で帰れる職場も非常に少ないです。
金銭面だけを考えると普通の4年生大学より、学費や拘束期間が長い分、コストパフォーマンスは良くないと感じます。
今までレセプト・入力・発注作業などを医療事務さんに押し付けて未だに威張り散らしている薬剤師さん、薬剤師は生涯年収が異業種の方よりも抜きんでていると勘違いして自慢に感じている方、まだいらっしゃいますでしょうか?
ご自身で赤い彗星と恐れられていると思っていても、周りから見たら段々変色して緑色のザクに見えているかもしれませんよ?笑
ジオン軍総帥のギレン・ザビ閣下が、メンテナンスにお金を掛けて大切にするのは赤いザクです!
戦果の上がらない緑色のザクはムサイごと連邦に売却手続きをされているかも知れません!いわばリストラです!
いつの間にかヒートトマホークの装備も外されているなんてこともあったり無かったり(・_・;)
薬剤師の皆様にとっては辛い現実です。それは私も同じです。
中々職場で条件面の折り合いがつかない方、独立への意思が不明瞭な方には、客観的にこの業界を見ていただき、今後のご参考材料にしていただけたらスムーズに事が運ぶかと思います。
ひかり薬局、秋山でございました。