薬局開業・経営の道13【思考は柔軟に】

こんにちは。

今回は他社様の仲介で薬局をする開局直前に、パニックになってしまい、相談にいらしたオーナーさんへお話した内容です。柔軟な思考の必要性について、下記具体例をまじえながら、お話していきます。
薬局運営において保健所と厚生局の申請の他にも様々な公費申請があります。特に面処方を応需している薬局さんは広域から色々な処方箋もきますので事前の公費申請は重要になります。
今回は自立支援医療制度に関してです。

自立支援の処方を受ける資格・公費申請

とある精神科門前を開局したオーナーさんからある日相談を受けました。

事業譲渡の手続きが終わり、精神科門前薬局開局直前、東京都福祉保健局に自立支援の申請をした時の事です。


 

 

管理薬剤師のご経験はありますか?

 
 

ない!!なくても開業するぜ!

 
 

ご経験がないと自立支援の許可申請をすることはできませんね。

 
 

えっ💦💦うち門前のクリニック精神科だけど…これやばいんじゃないの…

 


これはかなり焦りますよね?
精神科門前薬局は自立支援の応需枚数が多いですから、店が即潰れるのではないか?と焦ってしまいますね。


\弊社回答/

ご安心ください!自立支援は1日でも管理薬剤師の経験があれば、許可がおります。
例えば2/1開局ならば、1日管理薬剤師を経験しているわけですから、2/2からは自立支援を受けられます。
2/1に来局された方は、翌日に再度お越し頂ければ大丈夫です。
どうしても残薬が無くお急ぎの患者様だけは、「次回からは受けられますので申し訳ありません」とお伝えいたしました。数枚は他薬局へ逃げてしまいましたが、店舗存続の危機は乗り越えられました。
国の職員さんは人により対応が違います。
お役所仕事な回答しかしない方もれば、きちんと解決策を明示してくださる方もいます。
知っておいて損は無いかと思います。


参考)コンサータの取り扱い

コンサータの処方も似たようなケースが考えられます。

ADHDやナルコレプシーの治療に使われる、コンサータは、卸からの納品・調剤行為はコンサータ流通委員会に管理薬剤師が登録しなければ、行うことが出来ません。
FAXでもネットでも登録作業は出来ますが、1日かかります。
うっかりコンサータを応需している薬局を継承してしまった場合は、迅速に登録を!
また自立支援の様に知らずに、登録前に患者様がご来局されてしまった場合は、事情を説明して翌日ご来局頂くようお伝えしましょう。
他にも薬局で使う公費や処方薬に関して申請、確認しなければならない事項が多々あります。
開業前にはしっかりと準備して取り組みましょう!