薬局開業・経営の道１５【絶望と向き合った薬剤師は強い！】

こんにちは。
今回は独立開業でのご相談を多々受けまして、私なりに感じることをお話ししていこうと思います。

独立開業に向いている薬剤師とは？

弊社にお問い合わせ頂く薬剤師様は多々おりますが、一番お話を進めやすいのが、現状の薬局業界やご自身の現状に絶望している方です。
下記、あくまでも一例です）

✔️薬剤師の年収は６００万で頭打ち、退職金無しの業界と理解している。

✔️生涯年収が異業種以下だと分かっている方

✔️いろいろな仲介会社を回り案件を紹介されるも、融資のマネージメントがなされず、ただ高額な仲介手数料・のれん代を払え！と言われ、用意できず、その後話を振ってもらえない。

✔️実家が貧しく、１２００万円のフル奨学金を受けて長い返済が待っている(月々6万の返済を20年)。この貧困から抜け出したい！安定した生活の為に薬剤師になったのに、４大卒の異業種の人たちの方が、遥かに生活が楽じゃないか！

この辺の絶望を経験されていると、弊社に登録して頂いた際、覚悟も決まっていますし、開業までの流れがスムーズにいく方が多くて助かります。

開業へのお話を進めづらい方はこのようなパターンです。

✔️秘密保持契約を交わすにあたり、独立できなくても案件の紹介を受けるだけで紹介料を払わされるのではないか？と異常に警戒しておりなかなかご署名・捺印をしていただけない方
(弊社は独立・開業後にしか手数料の請求は行いません)

※そういう悪質な仲介会社が存在するのも理解しておりますが、弊社ではそのようなことは、一切ありません。
(単なるトラブル・悪評の元なので)

✔️自己資本金を言いたくない

※手持ちの資金を根こそぎ仲介会社に取られるのでは？とこれまた警戒心が強く、言いたくないという方が稀におります。資本金は金融機関に融資の申請をするに辺り、記載が必須要項です。これではお話の進め様がありません。

✔️ビジネスマナーが身についていない方

①秘密保持契約書を交わしているにもかかわらず、仲介手数料を飛ばすためにオーナーと直談判される方
(どの仲介会社でも即ブラックリストに殿堂入りです笑)

②「はじめまして」、「お世話になっております」と挨拶や、ご自身の名前すら名乗らず、「融資ってどうやって受けるんすか？」、「どうやったら独立できるんすか？」いきなりご自身の用件だけおっしゃる方。「承知しました」ではなく「了解でーす」、「すみません」ではなく、「すいません」。と言葉遣いが雑な方。
弊社では値引き率の高いＧＥ卸の紹介、優秀な税理士・ＦＰの紹介なども行っております。
独立→成功して頂くために、万全を期しておりますが、この様な言葉づかいですと、いつ門前の先生や患者様と取り返しのつかないトラブルになるか分かりません。
結果、自ずと言葉遣いが丁寧な方を優先にお話しをさせて頂いております。

✔️ホウレンソウが出来ない方

薬剤師様が独立する際は、結構タイトなスケジュールになることが多いです。
現薬局オーナ―様と事業譲渡書を交わし、法人設立→融資の申し込み→保健所の事前立会い・各種書面→のれん代・薬剤料のお支払等、といった流れとなります。
普段からお話を振っても、返信が一週間後だったり、いついつまでにこれを用意してくださいとお伝えしても、
「旅行がー」、「実家の用事がー」といった返信ばかりだったりすると、お話がしづらいですね笑　
プライベートも大切ですが、ほどほどに…笑

仲介会社がどのように薬剤師を見ているか？

弊社に個人薬剤師向けの案件を紹介してほしい、融資の手引きをして欲しいと依頼される仲介会社様は複数あります。私が依頼を受けた仲介会社様に「どういった方ですか？」と伺うとこんな感じの返答をよく頂きます。

と言われることも少なくありません。

きちんと自己資金を報告し、ビジネス用語が使えるだけで
「今回の薬剤師はすごいですよ！」と紹介されます…笑

確かに医薬品卸、仲介会社の方と比較すると言葉づかいや礼節等、ビジネスマナーを欠いている薬剤師さんは多いです。同じ薬剤師として、異業種の方からこのように評価されていることは、少し寂しい気持ちになりますね。
弊社と共にぜひビジネスマナーも身につけましょう！

「なんだかなー。いつまで経っても独立の話を振ってもらえないなー。」という方の中には、ドキっとされた方もいるかもしれません。表題に戻ります。資金調達方法が分からないまま、どこの卸・仲介会社に相談しても何の話も振ってもらえない絶望と悲しみを知っている薬剤師さんは強いです。
決断も早いし、度胸も座っています。悲しみを知らないものに無想転生は使えません笑

ご参考程度になさってください。

ひかり薬局、秋山でございました。