薬局開業・独立への道52【調剤薬局を客観的にみる心】

皆様、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
このシリーズも気づけば52回目となります。
ご愛読いただいている方にご指摘されてはじめて気づきましたが、10ヶ月ほどさぼってしまっていました。
大変申し訳ございませんでした笑
さてさて。
今回は弊社経由で念願の独立した方とお話した時のことです。
この方は患者様を度々怒らせてしまうことがあるようで結果的に処方せん枚数を減らしてしまい、悩んでいました。
そのことに対して私の経験上、お話したことをお伝えできればと思います。
ー何故患者様が怒るのかわからない。説明をしようとするといつもと同じなんだから早くしろと怒鳴られるー
それはですね。患者様の気持ちで考えてないから分からないんです。
薬歴を書かなければいけないからとずっと降圧剤だけ、湿布だけの方に今日はどうですか?と質問を投げかけたり毎回薬情を読み上げるような説明をしたりするから、患者様をイライラさせてしまうのです。
私が患者でもイライラします笑。患者様はその先生を慕ってその病院に行っているのであって、大多数の患者様にとって薬局はただ薬を貰うところ。
大切な事は先生に相談してあるのだから薬を早く出してよって思ってるんです。何も話してくれない患者様の薬歴はお急ぎで不機嫌な為、詳細不明。SEなし。DO確認等、率直に得られた情報だけ書けばよいのです。厚生局の指導課にも確認しています。
指導員も作文なんて読めばすぐ分かりますからね?薬局はコンビニより多いのです。
残念ながら大多数の患者様にとっては調剤薬局は、早く薬がもらえればいいだけというのが実情です。
何故なら殆どの薬剤師は笑顔もなく仏頂面で薬情の読み上げ、同じ質問の繰り返し。
質問をすれば「先生からはなんて聞いてますか?」のオウム返ししかできません。
その方のニーズに答えなければ既存の患者様は他の薬局へ飛びますし、新規の面処方獲得もかなり難しいです。
薬局はサービス業です。
私自身、家族ごと他の薬局様から移ってきてくださった患者様に何度も言われたことがあります。・今まで薬局が嫌いだった
・薬剤師は愛想が悪く、質問しても先生からは何と聞いてますか?のオウム返ししかない。オマエの意見を聞いてんだ!でもここはきちんと端的に責任を以て答えてくれるよね?だから好き。
・先生に話したことをしつこく聞いてくる。先生に話してんだからさっさと出せや!って今までの薬局ではずっと思ってたわ。
医療でもあるのは当たり前のことで、それを建前に自己都合を患者様に押し付けていませんか?ご自身で患者様と雑談等、積極的なコミュニケーションを取れないことの言い訳にしていませんか?
この辺で答えは出たようです。
世間様から見ても、薬剤師の私から見ても資格自体は大したものではありません。
患者様は院外処方より院内で薬がもらえる方が安いし早いので、好きなのです。
それを客観的に認識したうえで、謙虚に患者様の為に汗水を流している経営者様の薬局は強いです!
不味くて遅いラーメン屋よりも早くて美味しいラーメン屋の方が流行りますからね。
そういう視点を持つことが大切です。
何かのご参考程度になさってください。

最後にこの写真を携帯の待ち受けにしたところ、立て続けに良いご縁がありました。
昔から1富士、2鷹、3なすびと申しますからね。
縁起ものですので貼っておきます笑
皆様にとって素敵な1年となりますように願っております。