薬局開業・独立への道56【意外に最悪の事態ではない!ピンチの時は大きい声で助けてと叫べ!】

皆さんこんにちは。
薬局開業、独立への道も56回目となりました。
実際に弊社登録者の中で、ご相談を頂いた内容を一部抜粋してお話しいたします。
目次
継承後すぐに告げられる門前の閉院
埋もれてしまっていますが、継承後、1年以内に閉局してしまう薬局さんも見受けられます。
その、ほとんどが門前クリニックの閉局によるものでしょうか。
今回の相談を受けて何点かヒアリングをしました。
- 門前の医療機関が閉院予定までに融資の返済は可能なのか?
- 閉院時に手元に残る資金は幾ら位なのか?(融資の一括返済も含む)
- 門前医療機関に後継者はいるのか?また院長は継承を望んでおられるのか。
ヒアリングした結果、門前クリニック閉局までに融資の返済は可能であること。
万が一、閉院したとして600万〜800万円の資金は会社に残る。
具体的な後継者はいないが、院長としては継承してくれる方を希望しているということ。
内容を確認後に私からお伝えしたことです。
ーそれは決して最悪の事態ではないです。後継者はご依頼があれば弊社も探すお手伝いをします。
公庫にきちんと返済ができるなら、実績や信頼もできますし、閉院後にまた新しく法人を立ち上げれば2000万円の融資を受けることが出来ます(弊社サポートの下であれば無担保・無保証での融資も可能です。)
万が一、門前の後継者が見つからなく閉局したとして。
再度、開業したいのであれば、新しく継承案件をご案内しますので経済的な困窮をすることはないのではないですか?ー
この回答で相談者様はご安心頂き、冷静に現在の状況を見据え今後の事を考えて頂ける切欠となったようです。
私の経験談
私も実際にさまざまなピンチに陥ってきました。
- 自身の薬局を継ぐ予定だった弟子に不幸が重なり急遽退職。
深刻な人材不足に陥いり経営に支障が出てしまう。 - 商談の場に反社が出て金品などの要求をされる。条件をのまない場合は‥(ここでは控えます)
- 門前医療機関が貢物をしている特定の薬局へ患者様を誘導していることが、出店後に発覚した。
- 出店したテナントが欠陥だらけだった。
私自身の経験ではどうにもならないことが起きた際、大きな声で色々な社長様・個人の薬剤師様に
「助けて!」とSOSを出し続けました。
ありがたいことに似たような経験をされ、乗り越えた方が助言をくださったり、薬剤師をヘルプしてくれたりと何とか乗り越えることができました。
本当に今の私がいるのは、助けてくれた方々のお陰なのです。
フランチャイズ加盟の独立での失敗例
このケースは調剤薬局フランチャイズに加盟した方のお話です。
少し暗いお話になってしまうのはご了承ください。
1日120枚を処方する脳外科クリニックの分院開業と同ビル内での薬局開業の話を持ち掛けられます。
この方はFC会社のメインバンクを紹介され3000万円の融資を受けます。
FC本部の指定する内装業者を使い、2000万円の費用を掛けて自身の夢だった薬局をオープンしました。
しかし、開業後に待っていたのは想像を超える最悪なケースでした。
開業後、数ヶ月経過しても目当ての脳外科クリニックからは1日5枚以下の処方箋しか流れてきません。
溜まりかねて門前の院長と面談します。
脳外科クリニック分院は検査専用であることが判明。
今後も伸びしろは全くないことが確定します。
開業者は心身のバランスを崩し、鬱病を発症。
銀行への返済はFC本部が立て替えますが、借金は残ったままです。
立て替えてもらった借金返済の為、FC会社が運営する北海道の僻地で心身の調子が良いときだけ就労。
ですが、借金返済の目処は今、現在も全く立っていません。
このケースに弊社は関わっていませんが、実際に起きた事です。
内装費500~600万円で済むものを2000万円払わされ、このFC本部が推定1500万は中間搾取していることが推測されます。
借金立替を理由に安い給与で、北海道の僻地で今も働いているようです。
今回の件で本部は何も損害を受けていないのがお分かりになるかと思います。
まとめ
如何でしょうか?
皆さんも想定外のことが起きてしまい、落ち込んだり焦ったりすることもあるかと思います。
でも、ここまでの事態は中々ないですよね?
このような例を比較対象にするのは申し訳ない気持ちもありますが、ご自身を奮起させるために、時には下を見ることも大切です。
そして何よりSOSを叫ばずに諦めたり、死を選んだりしないでください。
色々な人が力を貸してくれて乗り切れることも多いはずです。
弊社はいつでもご相談に乗ります。
ご参考までに。