薬局開業・経営への道6【レセコン編】

こんにちは。
ひかり薬局の秋山です。

しばらくご無沙汰してしまいました。
第6回となる今回はレセコンの選定についての考察をしていきたと思います。

調剤薬局、お勧めのレセコンメーカー

調剤薬局を運営するにあたってレセコンの選定は重要です。
レセプト作成して請求できれば何でもいいという方もいますが毎日、使用するものですし月々のコストにもなります。

私も実際に複数のレセコンメーカーを使用したことがありますが、弊社がオススメするのは下記二社だけです。

メディコム

メディコム社は2007年を除き薬局業界のシェアNo1、病院シェアもNo1をキープしており、そのシェアは右肩上がりです。
調剤薬局経験者の医療事務さんを採用する際に関東圏では平均二人に一人は、メディコム経験者です。インストラクターの数も多く、土日・レセプト前後は深夜のサポートも手厚いです。
画面が大きく年配のスタッフにも見やすいというのもメリットです。
レセコン入力も非常に単純、薬歴システムに関しても既にテンプレートが用意されているのでPCに不慣れな方も感覚的に入力できます。

モイネットシステム

モイネット社のファーミーは某レセコンメーカー大手からのスピンオフした会社になります。
開発費がかかっていない分、導入のイニシャルコスト・保守料等のランニングコストが突出して優れています。辞書ツール・二次元バーコードなどを駆使して作業の時短が可能な方には優れた機種と言えるでしょう。余計な機能が入っていない分、処理速度が他のレセコンメーカーより早いです。メディコムと違ってテンプレート的なのは用意されていないため自身で作成、カスタムするなどPC関係に不慣れな方はメディコムの方が取り掛かりやすいかなと思いますが、PCを苦にしない方は自身でカスタマイズできるのでお勧めです。

私は二社のまわし者ではございません(笑)

調剤薬局のレセコンメーカーのデメリット

全社とは申しませんが、上記二社以外のレセコンメーカーで起きた実際のトラブルが下記になります。

レセコンメーカーのデメリットが下記です。

・毎日起こる意味不明な1分フリーズ…

・わざと古いOSでレセコンを作っており、商品のサポート期限が切れる前にマイクロソフト社のサポート期限が切れるように設定している。

・大手チェーンのみサポートを手厚くしており中小チェーン以下にはトラブル発生した場合、インストラクターが嘘をついてでも絶対に来ない。

・プリンターや手帳ラベル発行器等、そのメーカーが設定した機種を、高額で購入しないと発行できないよう設定している。(原価数万円のプリンターを40~100万円で売りつけるメーカーあり)

・値段・サポート・保守料など普通の対応だが、突出した特色が無い

・レセコン価格のレートを知らないオーナーに対してチェーン薬局では1台100万円で販売しているレセコンを、300万円で販売するメーカーもあります。

いかがですか?上記、ご経験をされた方も多いのではないでしょうか?

全メーカーお勧めのタイプとは?

これもシンプルです。処方せん入力と電子薬歴機能が一体化した
ハイブリットタイプです。

処方せん入力機能と電子薬歴機能が分離しているタイプは、ハイブリットタイプとは製造工程が異なります。入力用PCはAライン、電子薬歴用PCはBラインと2つの作業工程や人件費が掛かっており、製造コスト自体が割高なのです。よって販売価格も割高になります。ハイブリットタイプはCラインという1つのラインで作りますから、製造コストが割安になる分、ユーザーに割安な価格での販売できるという仕組みです。

10年以上、1機種を使っているのでどうしてもこの機種じゃなきゃイヤだ!
という方もいらっしゃるでしょう。そういった方はそれでいいと思います。
一番大切なことは、ご自身がレセコンを手足のように使えることです!
私の感覚としては二次元コード採用処方箋でしたら入力から調剤録や薬袋などの印刷まで20秒、薬歴記載は1分以内で完了します。(特殊処方箋なり重い内容は除く)
その分、患者さまへの指導や対応に時間をかけることができます。
たかがレセコン、されどレセコンです。

上記はご参考程度になさってください。
今回もご精読ありがとうございました。