薬局開業・経営への道16【管理薬剤師を狙ったワンルーム投資話は100%詐欺】

こんにちは。

今回は真面目な話に戻します。
独立開業のご相談を頂く薬剤師さんの中には、稀にワンルーム投資詐欺に引っかかっている方がおります。
いわば不動産投資ってやつです。
よく薬局に管理薬剤師宛に電話がかかってきますよね?


 

こんにちは〜管理薬剤師の先生はいらっしゃいますか?今回は素敵な節税のお話をもってまいりました。あなた様だけにご紹介致します。

えっ?節税?どういうこと?お金増えるの?

おっしゃる通りでございます。今はワンルームマンション投資における資産運用、節税が主流でございます。あなたさまにこそピッタリな資産運用でございます!

マンション投資?かっこいいじゃん!節税にもなって運用もできるならやりまーす!


はい!アウト!
あれは創業時の融資に関して、金融機関からの評価が下がってしまう残念な代物です。
つまり独立の妨げになります!
なぜ100%詐欺だと言い切れるのか、下記に考察を述べます。

不動産価格はオリンピック開催年の前年がピーク

これは世界的な通例で、オリンピック閉会後から不動産価格が下がる一方です。ましてや日本は急激に少子高齢化が進み、今後人口は減っていきます、不動産価格は一部一等地を除き、下がる要素しかありません。

本当に良い物件は不動産屋が自分で買うか、お得意様に内々に紹介して終わる

これも知人が懇意にしている不動産屋さんから直接伺いました。不動産屋は加盟式ネットワークがあり、それぞれにIDを持っているそうです。良い物件は世に出る前にお得意様にご紹介、それ以上の掘り出し物は当然自分たちが買います。
業者自ら薬局に営業を掛けてくる案件など、売れ残りを割高で掴ませようという意図以外にはあり得ません。

ワンルーム投資物件で不動産ローン減税を受ける事自体が脱税

不動産ローン減税とは、購入から10年間ローンの残債の1%が源泉徴収された所得税から還付されるというものです。
但し、これは1年の半分以上をその住居に居住している実績がある場合限定です。
つまり人に貸し出している時点で、減税の対象外ということです。これは政府の対応がまだ追いついてないだけで、「違法だからこれから取り締まりますよ~」と公言しています。
税務署が住民票を取れば、一発で裏が取れる脱税行為に該当します。


【まとめ】

つまりインチキ商品ということです。
ワンルーム投資をしていると、金融機関は『残債=負債を抱え込んでいる人』と判断します。
当然創業時、融資の審査も通りにくくなります。
表面利回りなどに踊らせれずワンルーム投資をご検討中の方は即中止・購入してしまった方は1秒でも早く売却してください!
インチキ業者が作ったインチキマンションを使って脱税しませんか?と誘ってるだけの話ですからね? 
ご存じなかった方は理論武装しちゃってください!

ひかり薬局秋山でございました。