【新型コロナ】止まらぬ薬剤師の派遣・パート切り!
目次
新型コロナにおける派遣薬剤師、パート薬剤師のリストラ!
こんにちは。
今回は独立希望薬剤師様への話題は一旦お休みです。
3月から応需処方枚数自体は、影響を受けていた調剤薬局業界ですが、6月に入ってから派遣・パート薬剤師の雇用への影響も大きくなっている様です。
日経DIさんの8月号でも、表紙を飾った話題です。
さて、同じ内容をなぞっても面白くないので、当ブログでは少し違った切口で、派遣薬剤師、調剤薬局業界を考察していきたいと思います。
薬局経営者は派遣薬剤師をどうみているか?
これは弊社の取引先の社長さん達から伺った、本音です。
「所詮目先の金でフラフラしていた奴らだろ?」
「好きじゃないね~。あいつら責任感もなくとにかく金だから」
「今まで派遣で荒稼ぎしていた連中は、正社員募集枠に殺到しているよ」
「今は正社員を年収500万で募集しても、ありがたい!って募集が殺到するね。派遣薬剤師が正社員の募集に流れている感じだな」
上記、あまり心象がよくないようですね。
いろいろご家庭の事情で、派遣で動かざるを得なかった方もいらっしゃるでしょう。
そういった方々は、これらの色メガネを跳ね返す人間性・スキルが求められてくる事になるかと思います。
派遣薬剤師の行方・現在の募集状況
これは弊社に登録された、派遣→独立希望に方向転換された薬剤師さん達から伺った情報です。
今まで一番稼いでいた薬剤師さんで、月額64万程度。時給3000~3800円の募集だけを狙い撃ちされていたそうです。
しかし、急に6月末での派遣終了を告げられました。時給3000円以上の募集を探すも、完全に消滅していたそうです。
現在、首都圏での派遣の募集状況は下記のような感じだそうです。
<一番高額な3か月短期派遣>
・時給2200円(週二日、午前のみ)
<一番高額な紹介予定派遣>
・時給2500円
<補足:時給3000円以上の募集>
・時給3000円以上の求人は首都圏での募集がなく北海道の僻地や離島のみ
調剤薬局業界はこれまでのツケを払う時
先の話題でも、薬剤師のスキル不足、責任感の無さ、不正請求については散々触れてまいりました。
その捕捉になります。
【薬歴をきちんと書いている薬局は2軒に1軒】
ある業界最大手の医療機器メーカーが取った統計によると、薬剤服用歴指導料の算定要件である18項目、きちんと記入している薬局は、10年以上50%という結果です。
つまり2軒に一軒が不正請求をしている状況です。
18項目すら何だか分からない、あれ15項目じゃなかったっけ?いつから増えたの?というオーナー様も多数いらっしゃいます。
薬剤師の教育・指導をおざなりにしてきた薬局で、実際に書かれている薬歴はこんな感じです。
「うざい。またきた」
「ハゲ。臭い」
「シップのみ」
わたしも何度もこういう薬歴を見たことがあります‥笑
厚生局の個別指導の際は、当然返還命令が下ります。
この現状では、
「国は診療報酬ばかり優遇しやがって!」
「もっと調剤報酬も改善して欲しい」
なんていう資格はないですよね笑
はっきり言って一度腐った薬剤師の再教育は不可能です。
弊社がこれまでコンサルタント契約してきた薬局でも
「薬歴の算定項目を教えます!」
「在宅は地域医療の貢献のため、生き残っていく為に必要なのでやりましょう!」
と伝えるとまず腐った薬剤師から逃げ出します。
【まとめ】これからを生きる薬剤師さんへ
これは、これまで触れてきた調剤薬局の現状、そして今日の内容のまとめです。
薬剤師は、毎年新たに8000人前後誕生しています。
奨学金を組んで、進学している方も増えている傾向にあります。
その分、若い薬剤師さんたちは必至で学び、必死で働いています。
接していてとても気持ちがよく、優秀です!
✔️薬歴をきちんと書く
✔️在宅業務を一生懸命やる
✔️入力・レセプトを覚える
✔️毎月末は在庫を絞る
✔️備品の発注が出来る
✔️分包機の分包紙・インクリボンの交換ができる
こんなのは、入社当初は出来なくても、
3か月経ったら全てできて当たり前です!
コロナ前から、危機意識の高い薬剤師さんは言われなくても、実行している事です。
これが出来ない薬剤師=不要なんです。
若い薬剤師・意識の高い薬剤師にとっても、厳しい時代です。
そんな方々に希望のある話題もあります。
それについては、まだ次回触れていきたいと思います。
今回もご精読ありがとうございました。