薬局開業・経営への道5【医薬品卸】

調剤薬局における医薬品卸との付き合い方

こんにちは。ひかり薬局の秋山です。

今回は薬局開局における医薬品卸の選定について考えていきたいと思います。
薬局開局するにあたって医薬品購入する卸の選定は非常に重要です!
このブログを見ている方は独立開局を目指している方が多いと思いますし既に薬局長・管理薬剤師やマネージャーとして日々、卸と格闘している方もいらっしゃるのではないでしょうか。




さて選定方法ですが、一概にどこでも一緒ではなく地域によって違います。
ある特定のエリアでは一社の広域卸がほぼシェアを独占しており、他社の参入を暗に許さないケースもあります。
その場合は流れに逆らわずその一社メインで良いと思います。
シェアを独占している=そのエリアでのドクター情報、新規開業、事業譲渡に関しての情報にも強い!

特にそういった縛りがない場合は、色々な広域卸の担当者と会って、値引き率や支払いサイトの優遇など、熱意のある方に、より多めの売り上げを振ってあげればよいと思います。
卸の値引き率や支払いサイトの交渉担当の方を、一般的にMSと呼びます。
MSは人によって考え方が違い、此方がこれくらいの値引き率で、この支払サイトでやりたいという要望を出したときに、色々なタイプの方がおります。
大きく分けて3種類になります。

①熱心にこちらの希望に沿うよう、上司と粘り強く交渉してくれる方

②それはちょっと厳しいからこれくらいしか無理ですと言って気持ちがスーっと引いてしまう方

③こちらの希望内容を上司と交渉するのが面倒で嘘をついたり、連絡すらまともに取れない方

もちろん①のタイプのMSさん以外は話になりません!


皆さまの薬局の担当卸はどのタイプでしょうか?
③のタイプが担当になった場合は厄介です。
当然ですが、このタイプはまずドクターや薬局からの信頼を得られていないため、出世コースから外れています。
仕事に関してのやる気もございません。

また誤納品、欠品の連絡し忘れ、返品伝票等の発行し忘れを頻発する方もいます…
せっかく処方箋を持参した患者さまに欠品してしまったら?
返品できるものが処理できなかったら?

患者さまの信頼を損ない会社の経営にも響きます。
損をするのは薬局です。

かといって①のタイプ以外の方が担当になっても、取引をしないわけにもいきません。

担当になったMSさんとどうしてもお話が通じない場合は、上司の方に丁寧に理由を説明し、担当交代していただくのも1つの手です。
薬局開業を志す皆さまなら必ず何かしら交渉なり決断しなければいけない事が山ほどあります。
日々の仕事や日常から意識して取り組んでいくといざ独立開業した際に役立つかも?

今回もご精読ありがとうございました。

薬局開業への道6へ(レセコンメーカー編)